2005年03月01日

「オニババ化する女たち」三砂ちづる

●本日の読書
・「オニババ化する女たち」三砂ちづる/光文社新書 ISBN:4-334-03266-4

 女性は自分の肉体を女性として活用する事がとても大切、そうじゃないとストレスが溜まって怒り散らしてばかりのオニババになっちゃうよ。これが要約にして主題。

 肉体を女性として活用、ってのは具体的には妊娠して出産して子育てしなさいって事です。社会や仕事や家族の関係から現代女性の出産年齢はどんどん上がり、出生率はどんどん下がる。女性の肉体は十代後半から二十代前半に掛けてが最も出産に適した年齢だからその時期に子供生んどいて、手が離れたら社会復帰出来るように法整備を行って行きましょうよ、ね。その考えには非常に賛成ですが、如何せんあたしもう二十代後半で、結婚してるけれどまだ妊娠してないの。こう云う「通過して仕舞った」年齢に対しては、手遅れなのかと思わせる説が少々辛い。三十代で未婚の人なんかが読んだらどう思うのだろうか。

 そこら辺のフォロー(作者としてはフォローの気はないだろうけれど)は、それを子供に伝えてね、って事になっています。お母さんが人間とか倫理とか道徳に附いて自分なりの考えを持ち、それを子供に伝えるんだと云う思いを強く持って生活していくと、今後の日本は良い社会に成っていくであろうと。確かに自分もいずれ母になる事を考えると、自分の考えを強制しないで染み込ませる事とかは常に考えておかなきゃいけん事だとは思います。あと、肉体の触れ合いが重要だと云う事にも大いに賛成。

 頷ける論は多いのですが敢えて粗探しをすると、先の出産適齢期を過ぎた女性読者や不妊症の女性への配慮などが少ないように感じました。そう云う人には「斜めの関係」って言って、近所の子供に親が教えないような知識をこっそり分けてあげる人になればいいとの提案はなされているのですが、全員が全員そうなれる訳でもあんめえ。そう云うちょこちょこ気になるところはある論でしたが、概ね学習させて頂きました。

(*TB 停止)

投稿者 summer : 2005年03月01日 20:53
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