夏休みの読書感想文その一。
●「風花」川上弘美/集英社
うーん。「真鶴」の方が良かったなあ。
と云うのが正直なところですが、描きたい事柄が異なる小説なので敢えて別々に、これをこれで評価してみます。三十三歳の「のゆり」は不意に夫の浮気を知らされそこから始まる物語なのですが、のゆりが余りにものんびりさんなので刺々しい感じにならないで話が進みます。
ってか何と云うかこののゆりが鈍臭くて怒らない性格なんで苛々します。要領のいい人にはいいように利用されちゃうタイプで、もし自分の好きな妻帯者の妻がのゆりみたいな性格だったとしたら、かなり闘いにくいと思います、ボケ過ぎて。
話は動かないように見えてゆるゆると動いて行きます。劇的ななにかにはありませんしカタルシスもないですが、こう云うゆっくり脱皮する感じのお話も悪くないですね。
投稿者 summer : 2008年08月25日 09:32