2008年08月26日

「逃亡くそたわけ」糸山秋子

 夏休みの読書感想文その二。

●「逃亡くそたわけ」糸山秋子/講談社文庫

 躁鬱病の主人公と、東京に異常な執着を持つ名古屋出身の「なごやん」の、精神病院からの逃避行ロードムービー小説。映画化もされましたね。九州縦断旅行で、主人公が博多出身で地の文にも博多弁が多用されていて、全く異なる方言を扱う私ですが、テンポ良く読めました。無理のない方言は好きだなあ(本当に無理がないのかどうかは出身でないと分からないのですが)。

 各地で起こるこまごました事件、なごやんとの衝突、病状の変化などを交えた逃避行劇はきれいに落ち着き、気持ちよく読了できます。この後に出された「スモールトーク」や「ニート」よりも小説として良いと思います。

投稿者 summer : 2008年08月26日 09:44
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