2004年11月30日

抱腹絶倒

 森奈津子の「西城秀樹のおかげです」おもろいです。抱腹絶倒と云う迄は行きませんが(倒れません)、一話で必ず一度は噴き出します。バカエロ万歳。

 現時点では「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」が一番笑えたのですが、この“バカに対する暖簾に腕押しの面白さ”を過去誰かの何かの作品で体感しているのがどうしても思い出せない。筒井康隆辺りだろうか。それか豊田有恒の短篇集か? SFにエロチックSFって括りが確固としてあった時代の……。

投稿者 summer : 23:58 | コメント (2)

2004年11月29日

沈思黙考

◆本日の購入本
・「西城秀樹のおかげです」(森奈津子)ハヤカワ文庫:ISBN:4-15-030772-5

 待ってたんですよ、これが文庫になるのを。森奈津子はエロでバイで、著作を買い集める程ではないにしろ好きです。「ノンセクシュアル」が面白かったしね。

 今回は本格 SF でめたくそ笑えると云う事で期待しております。まずは漱石の「こころ」を読まなきゃね(現在絶賛古典回帰中)。

▲現在の積読
・「こころ」夏目漱石/岩波文庫
・「シュガータイム」小川洋子/中公文庫

◎現在の感想文待ち
・「褒め言葉大事典」清水義範
・「座右のゲーテ」斎藤孝/光文社新書
・「博士の奇妙な思春期」斎藤環/日本評論社

投稿者 summer : 22:45 | コメント (0)

2004年11月21日

「熊の敷石」堀江敏幸

●今日の読書
・「熊の敷石」(堀江敏幸著)講談社文庫:ISBN:4-06-273958-5

 堀江敏幸はこの作品で芥川賞を受賞しています。2001年の事です。さて何で今更堀江敏幸かと言えば、この受賞の際に新聞に寄せていた手記の文章が非常に端正で気になっていたからです。三年越しです。単行本を買えば良かったのですが文庫まで待ち、待った上で書店を巡ったら何処の本屋も置いていないと云う体たらく。本屋怠慢。

 表題作の「熊の敷石」がやはり見事なのでありますが、どこがどう見事なのかと言いますとモチーフの使い方です。物語に出てくる小道具や会話や状況や思い出が一度きりの使い捨てでなく、忘れそうな頃にもう一度形を変えて登場し、それが話しに彩りを与えているその手法。見事です、端正です。

 作者は明治大学の仏文学部助教授だけあって三つの短篇の二つまでは仏蘭西が舞台となっています。表題の「熊の敷石」も仏蘭西のことわざでちゃんと意味があるのですが、「熊の敷石」の説話に辿り着くまでに主人公が過ごした時間に無駄がありません。言いつつも冒頭部分などは些か退屈に感じられるかもしれませんが、この文体に慣れるまでの散歩です、ちゃんと読みましょう。

 ある程度教養がある人が読むと更に楽しいと思います。そう云った意味では読む人を選ぶかも知れません。

投稿者 summer : 00:06 | コメント (0)