●本日の読書
・「今どきの教育を考えるヒント」清水義範/講談社文庫 ISBN:4-06-273577-6
清水義範の教育論は好きです。教育大学を出ていながら教鞭をとった事がない著者は、現場を経験として知らない代わりに客観視出来るのではないかと思いますから。
この本は主たる教育現場として思い起こされる学校のみではなく、家庭や社会そのものも視野に入れたエッセイです。そして被教育者としても子供のみではなく、大人も教育される立場である事が書かれています。
全編通して共感したのは、大人がしっかりしていないと子供がしっかりしないと云う事。当たり前と云えば当たり前の主張なのですが、さて現在の荒れる学校だの切れる子供だのを論ずるには、その子供の特性(突然変異的な)を云々するのではなく、その子供を育てた「社会」を考えるべきではないかと云う論。ここからはあたしの考えですが、子供に何事かがあった場合、又は子供が何事かを起こした場合の親の責任は追求されて然るべきであると思います。しかしそれを考えていく時に、その親を育てた親、つまり祖父母世代からの社会的影響と云うのは考慮しなくて良いのか、と云う清水義範の主張は無視出来ません。
自分も配偶者も、親には恵まれていると思います。十二分にしっかりした親に恵まれた環境で育てて貰い、非常に感謝しています。親しく付き合っている友人たちの親にもいい加減な人はいません。そしてきっと、そのしっかりした親の親もしっかりしている親だったのだと思います。そしてそういった人間を育てるのは地域であったり社会であったりの影響が非常に強いものであるとの考えにも賛同出来ます。多少論が散逸して来た様な気もしますが、つまりは教育について学校が云々言う前に、社会を良くする努力を怠ってはならない訳です。
「人は何故人を殺してはいけないか」、この問いに対する一つの考え方が社会に関係して書かれていて、それだけでも読んで良かったと思いました。
某巨大 SNS できゃわい君から受け取りました。か、カラオケなんてどれくらい行ってないだろう。強制らしいのでやってみます。多分二年前に聞かれてたら滅茶苦茶違った答えになっているような気がします。
●あなたのカラオケデビューはいつですか?
中学生かな? 町内会の遠足で。丁度カラオケボックスと云うシステムが普及し始めた頃だったので、子供がみんなで行きたがった。
●カラオケは何時間ぐらいが限界ですか?
面子によりますが、二時間~三時間程度がベター。本当に限界をと言えば、五時間。
●カラオケでは1番最初に唄っちゃう人ですか?
誰か他の人に歌って欲しいです。
●部屋に着いたらまず音量のチェックはかかせませんか?
照明の明るさのチェックの方が先。
●最後に行った日はいつですか?
会社の飲み会でのフィリピンパブカラオケは含みませんよね? だとしたら六月十八日に東京の友人と。
●異性とカラオケに行ったときは唄う曲を変えてますか?
マイナーな曲(スネオヘアーとか Spiral Life とか)を外して、人口に膾炙する曲を歌います。異性と云うより、他の面子が一般人かそうでないかで変えています。
●カラオケ合コンってありですか?
喋りで間が持たない合コンの二次会がカラオケ、と思っていますので、会場がカラオケになる時点でその合コンは失敗だと思います。畢竟、無し。
●異性には何の曲を唄ってほしいですか?
THE BLUE HEARTS
●ラップ系とか唄えちゃったりしますか?
ハルカリはラップですか?
●最高点はどのくらいですか?
多分八十点台後半だったかと。
●唄うときに合うジュースは何だと思いますか?
合う、合わないと云う問い掛けはこの場合意味があるのでしょうか。大概はウーロン茶かオレンジジュースを飲んでます。
●ぶっちゃけ歌手の声に真似て唄っちゃいますか?
男性ボーカルの歌を歌うことが多いので、真似ません。
●今までで一番盛り上がった曲は何ですか?
自分が歌った曲ではありませんが、趣味の合う友人同士のカラオケで、明和電器「明和電器社歌」とか筋肉少女帯「日本インド化計画」「踊るダメ人間」とか電気 GROOVE「誰だ!」とか? あー、書いててアレな気分になってきた。
●好きな人に聞かせたい曲は何ですか?
特に無し。普段の生活で色々と歌って聞かせてるし。
●隣の部屋の人が何を唄ってるか気になっちゃいますか?
合コンぽかったら聞き耳立てます。
●履歴を見て唄う曲を決めますか?
偶に。前回のカラオケで履歴が全部 TWO-MIX だった時に、「前のやつらオタクだ!」「オタクだ!」「よぅしこっちがハイレベルオタクである事を見せ付けてやる!」等と周り四人で次々に Sound Horizon の曲を入れていた時は面白かったです。因みにあたし自身は SH 全く知りません。
●新曲をよく唄いますか?
歌いません。
●カラオケに一緒に行きたい5人に回してください
バトン恒例、地面に置きます。もし欲しいと云う奇特な方がおられましたらお取り下さい。
◆暫く前の購入本
・「文学じゃないかもしれない症候群」高橋源一郎/朝日文庫
産婦人科の検診の待合で少しずつ読み進めています。
少し前に読み終えた「家守綺譚」(梨木香歩/新潮文庫)に挟まれていた新潮社の宣伝用チラシで、急激に新潮クレスト・ブックスへの興味関心が増しています。
前から装丁買いの衝動に耐えていた「素数の音楽」もクレスト・ブックスだったのですね。コーナーとして集めている本屋も少ないから、同じシリーズだと意識してそれぞれの本を眺めた事が無かったですが、なかなかこれは面白いシリーズのようです。五千円程度の自由なお金があれば、「イラクサ」と「素数の音楽」を購入したいです。
●本日の読書
・「家守綺譚」梨木香歩/新潮文庫 ISBN:4-10-125337-4
これはほんの、百年ほど前のお話。
単行本が発刊された時から読みたくて堪らなかったのを文庫になるまで待つ辺りが我乍ら貧乏性。単行本のストイックな装丁がとても良かったのですが、青竹を思わせる色でタイトルが書かれた文庫の装丁も、単行本に勝るとも劣らない。いい本は装丁もいいなあ。
駆け出しの文筆家である綿貫はひょんな事から、湖で事故に遭い亡くなった学生時代の友人、高堂の実家に「家守」として住む事になる。その古い家で起こる「少し不思議な」事を描いた短編集。「少し不思議な」と表現しましたが、書きようによってはそれは怪異になったりファンタジーになったりする現象を、この物語の中で綿貫は特段原因を追求せず起こるに任せて受け止めるので、厭味にならずにとても気持ちの良い読後感があります。「ああ、そういう事もあるかもね」と云う風な。事故で亡くなった高堂も、偶に床の間の掛け軸からこちらへやって来ます。
それぞれの短編は植物の名前が表題に付いています。中でも庭のサルスベリが可愛いです。いじらしいの。あと、優れた犬のゴロー。
本読みの人から「何かお勧めの本を」と言われた時には自信を持って勧められる本です。逆に癖や匂いが少ないと云えばそうかも知れませんが、明言されていないにも拘らず、綿貫と高堂の人生へのスタンスの違いや、綿貫の性格(引いてはそれが、高堂家を任された所以であるような気もする)などについては含蓄があります。こう云う押し付けがましくなく悟らせる文章は好きです。
季節は一巡り、四季をぐるりと回ってほつりほつりと起こる「少し不思議なこと」を読んで、この秋の夜長に少しいい気持ちになってみませんか。
●本日の読書
・「踊るナマズ」高瀬ちひろ/集英社 ISBN : 4-08-774793-X
表題作は第 29 回すばる文学賞受賞作。「踊るナマズ」と「上海テレイド」の二つの中篇が収録されています。装丁が綺麗なので図書館で読了。変わった作風の人だと思いました。「踊るナマズ」は、ナマズについての言い伝えがありナマズをトレードマークとしている町に育った女性が、出産を目前に控えて胎児に語るナマズの言い伝えの思い出。ナマズのように胎内を動く子供に対して語られるのは、町の言い伝えではなく、主人公が中学生の頃にさる老人から語り聞かされた殆ど猥談と言える物語です。
先ず特筆すべきは対話が殆ど無い事。いや、登場人物はちゃんと対話しているのですが、小説には普通に附いているかぎ括弧での対話文が皆無です。会話は括弧がないまま地の文に含まれており、従って改行が少なく一段落が長いです。しかし読むに当たってストレスは少なく、そう云う点では上手な文章だと思いました。物語の結末は割と冒頭で読めましたが、老人が細切れに語る伝説への興味だけで読者を引っ張れるのもまた面白いやり方と云うか何と云うか。不思議な空気の小説でした。
同時収録「上海テレイド」も殆ど括弧による会話文はなく、万華鏡作家の由利さんによる一人語りで物語は進みます。万華鏡=カレイドスコープに対してテレイドスコープと云うものを知らなかったのですが、万華鏡が筒の中に封じ込められた具材の作る模様を眺めるのに対し、球形のレンズを通して外の風景を三面鏡に写して眺めるものであるよう。父の土産のテレイドスコープを間に置いて展開する、姉と弟のタブーに関する物語です。話の素っ頓狂さからわたしは「踊るナマズ」の方が好きですが、「上海テレイド」の生活感のなさは昔の小川洋子の作品にも通じるところがあり、好きな人は好きだろうなあと思わされます。出たての方なので、今後の作品も読んでみたいと思います。
●本日の読書?
・「イノベーションのジレンマ」クレイトン・クリステンセン/翔泳社 ISBN : 4-7981-0023-4
知り合いの推薦で、普段は読まないビジネス書に手を出してみる。
……すみません、読めませんでした。
古典的名著と言われようと、構成が痛快と言われようと、あたしには通読出来ませんでした。図書館で借りたので貸し出し期限を破ってまで読む努力をしたのですが、どうも文字がするすると心をすり抜けてゆき、この本を頭の片隅に置きながら、この本からの逃避の為に間に三冊の本を読み終えてます。あー、こんなにビジネス書って自分に合わなかったんか。再認識。「ウェブ進化論」はかなり面白く読めたのになぁ。
で、本を図書館に返却し、書く感想もありませんので無駄とは知りつつ、どうして自分がこの本を読めなかったのか考えてみたいと思います。
*内容説明*
業界を支配する巨大企業が、その優れた企業戦略ゆえに滅んでいくジレンマの図式を分析し、既存事業を衰退させる可能性を持つ破壊的イノベーションに対して、経営者はどう対処すべきかを解説する。
<bk1>より
内容は以上なのですが、ある程度の規模の企業に勤める自分がどうしてこれを自分の問題として読めなかったか、これはつまり、自分が現在も将来的にも、会社の経営に携わる立場になろうとは毛頭思っていない、と云う事が挙げられます。大企業で起こっている問題を自社の問題として捉える事が全く出来ないのです。忠誠心がどうのこうのではなく、自分が会社に対して影響力を持てる人間ではない、そして持とうとする気がないから、真摯に読めないのだと思います。
あと強いて言うなら、例に出されているのが殆どアメリカの企業であるが故に、どうも実際の出来事のレポートとして読めませんでした。企業名に馴染みが無い(いや、知っている人は知っているのだろうけれど、ハードディスクメーカーも鉄鋼関連企業も自分の興味対象外なもので)。見出しを斜め読みしただけで力尽きました。いち本読みとして、ここまで読めない本は久し振りでした。泉鏡花の「高野聖」以来です(これは文語体だったので、知力がついていかなかった)。
薦めて下さった方には申し訳ないのですが、以上ジレンマレポートで御座いました。陳謝。