2007年04月28日

「脳のからくり」竹内薫

●本日の読書
・「脳のからくり」茂木健一郎・竹内薫/新潮文庫

「99%は仮説」でその名を知られるようになったサイエンスライターの竹内薫氏が、朋友茂木健一郎氏と組んで著した脳科学入門書。本当に初歩の初歩からの話なので、前エントリー「進化しすぎた脳」(池谷裕二/ブルーバックス)に躓いた人、これからそっちを読もうとしているけれどちょっと予備知識が欲しいなあと云う人向けです。私は「進化しすぎた脳」→「脳のからくり」の順に読みましたが、前者の内容の二割くらいを取り出して丁寧に説明したのが本書だと感じました。ある意味、いいとこ取りです。

 共著ではあるのですが、殆どが竹内薫氏の文です。茂木氏はその内の一章だけを手がけています(全編に亘っての校正チェックは行っているようですが)。竹内氏の語り口は平明で、喩えも分かりやすいし切り口も良いです。読んだ順の所為でどうしても「進化しすぎた脳」に比べて印象が薄くなって仕舞ったのが残念ですが、
「脳トレの流行りはなかなか廃れないなー。脳ってなんだろ」
と思っている方に取っては最適の一冊だと思います。

投稿者 summer : 12:45 | コメント (2344)

2007年04月27日

「進化しすぎた脳」池谷裕二

●本日の読書
・「進化しすぎた脳」池谷裕二/講談社ブルーバックス ISBN:978-4-06-257538-6

 素晴らしく分かりやすい本だと思います。強くお勧め。

 著者を初めて知ったのは、糸井重里との共著「海馬~脳は疲れない~」(これも名著)でした。最先端脳科学の研究者でありながら、脳内で起こっていることや現在分かっていること、また逆に分からないことを素人にも理解しやすいように語ることに長けている人だなあと思ったのがその第一印象。その後も著者の本を折に触れては読んでいたのですが、どれも外れなく分かりやすいので、この「進化しすぎた脳」も、ブルーバックスにしては厚いにも拘らず、初見で購入を決めました。中高生との対談形式なので、初心者向けの講義を受けている訳だから分かりやすい。

 内容は脳に関して多岐に亘ります。章題を列記しますと、

第一章 人間は脳の力を使いこなせていない
第二章 人間は脳の解釈から逃れられない
第三章 人間はあいまいな記憶しか持てない
第四章 人間は進化のプロセスを進化させる
第五章 僕たちはなぜ脳科学を研究するのか

 その全ての章に驚きが隠されています。自分が印象に残った知識を披露しようと思ったのですが、ありすぎて決められません。敢えて二つ三つ出すとすれば、

・三次元の世界を二次元(平面)である網膜で写し出すので、脳は二次元を半ば無理に三次元に再構築しており、従って取り落としている情報を想像で補完している。
・人間は言葉があるからこそ抽象的な思考ができる。失語症の人は抽象的な思考が出来ない。
・脳は見ているものをあいまいに捉えている。あいまいであるからこそ、見ているものが何であるか判断できる。

 これだけ記述しても何を言っているのか分からないと思います。それは私の表現の下手さや言葉足らずが原因ではあるのですが、この本を読むと上記の意味が分かります。そしてその「意味が分かる」と云う事は、あなたの脳科学についての知識が増えることと、脳に対する見方が変わること、人間の絶妙さに感嘆することとほぼ同義であります。是非の一読をお勧めします。

投稿者 summer : 12:34 | コメント (3986)

2007年04月21日

日進月歩

 明日本屋に行く。欲しい本。あれば買う事を考える本。

・「林檎の木の下で」アリス・マンロー/新潮クレストブックス
・「求愛瞳孔反射」穂村弘/河出文庫
・「ヨモギ・アイス」野中柊/集英社文庫
・「futon」中島京子/文庫
・コミック三国志マガジン 十四号/コミックフラッパー増刊

 他にも何かあったような気がするが、思い出せない。いつも本屋から帰って思い出すから、こうして書き出しておくの。

投稿者 summer : 17:50 | コメント (0)